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Tinder で振り返る 2022 年 "時間の無駄使い"を嫌うデーティング新世代へ突入!
「シチュエーションシップ」「価値観の共有」がマッチ相手選定の最重要事項に『Year in Swipe』

日本では今年、“韓国カルチャー”の浸透が加速! 

気になる韓国メンバーのプロフィール傾向も大調査!

2022 年 12月9日 – Tinder は、世界中のメ ンバープロフィールを基に 2022 年を振り返り、今年を象徴するトピックスをまとめた調査『Year in Swipe』を発表しま す。Tinder では毎年、日本を含む世界中のメンバーのプロフィールに記載された内容を分析し、メンバーの半数を占める 18 歳から 25 歳の恋愛・デートにおける好みや傾向を洞察しています。特に近年、日本では K-POP や韓国ドラマ、韓 国のグルメ、ファッションなどが度々話題となり、メンバーのプロフィールにも“韓国カルチャー”にまつわる記載が増えてきていま す。そこで今年は、韓国メンバーのプロフィール傾向もピックアップしてお届けします。

昨年は、私たちが想像していたような“オフライン回帰”の年にはならず、ワクチン接種が進む一方で、人々は依然としてマ スクを着用したままでした。しかし 2022 年が始まると、人々はコロナ禍で失われた時間を取り戻そうと、新たな楽しみを求めて外出するようになりました。旅行やライブイベントだけでなく、“デーティング”においても復活の傾向が見られ、自粛中に デートをしていた多くの若者は、オフラインの交流を求めてうずうずしています。また、コロナ禍以前には見られなかったメンバ ーの新たな傾向として、“時間の無駄遣い”を嫌い、目的のないデート、意味のないデートには関心が無い、ということがわかりました。 

 

『Year in Swipe』では恋愛やデートにまつわる今年のホットトピックをまとめています。新たな関係性を表す言葉や社会 問題へのスタンスから、デートトレンド、チャットで新たに流行した絵文字まで、最新の動向をお伝えします。

Tinder における 2022 年の HOT TOPICS

●若者の間で広がる「シチュエーションシップ」 

これまでと同様、若者がデートに関心を持っていることに変わりはないが、いま彼らが求めているのは「自分と同じ考えを持 つ相手」との出会いのようです。今年 Tinder では、遊び目的や従来の恋愛関係とも違う「シチュエーションシップ」と呼ば れるカジュアルな関係性が広がりを見せました。「シチュエーションシップ」とは、“友達以上恋人未満”の関係や、“付き合っていても、それを公にしない”関係などのことを指します。すぐにフォーマルな恋人関係になるのではなく、まずはカジュ アルな「シチュエーションシップ」を経て、その後の 2 人の関係をどう発展していくかを、ゆっくり時間をかけて考えていきた いと思っている人が多いことようです。実際、Tinder では出会いの目的を「シチュエーションシップ」とプロフィールに記載す るメンバーが 49%※1増加し、アンケートの対象になった若者の 10 人に 1 人以上※2 が、より気楽に関係を発展させる方 法として「シチュエーションシップ」を好むと回答しています。 

 

●下火に向かう“ディナーデート”、“シラフデート”の増加 

コロナ禍で好まれたアクティビティの傾向は今後も継続していきそうです。2022 年、日本メンバーのプロフィールでは上記の ランキングの他、「サウナ好き」をアピールする人が昨年から約 2 倍増加。グローバルランキングで 5 位にランクインしている 「キャンプ」も依然としてブームが続いています。 

 

これは最近の若者が、デートに「ディナー」や「お酒」以上のものを求めていることを示唆しています。従来のありきたりなデートよりも、より信頼できる、時にはお酒を飲まないデートが、お互いを知る方法として好まれているようです。Tinder で若者 を対象に行われたアンケートでは、25%以上が前年に比べてデート中にお酒を飲まなくなった※2 と回答しているほか、メン バーの 72%※1 がお酒を飲まない、あるいはたまにしか飲まないとプロフィールで表明しています。実際に、プロフィールにおける🍻と🍷の絵文字の使用率は、前年比でそれぞれ 40%、25%減少しました※1

その他のアクティビティには、「バーベ キュー」、「新しいことへのチャレンジ」、「屋台料理」などが挙げられ、Tinder で世界的にトレンドとなった興味トップ 10 にランクインしています。 

 

●韓国では“カジュアルデート”がトレンドに 

韓国では、今年に入って「近所を散歩」、「ウォーキング」、「食べ歩き」、「写真撮影」といった、簡単で気負わないアクティビ ティを好むメンバーが着実に増加傾向にあります。また、プロフィールの「興味・関心」で昨年 1 位だった "grab a drink (お酒を飲む) "を選ぶ人が 20%も減少、トップ 10 にも入らず、アルコールフリーのカジュアルデートがトレンドになってい るようです。「旅行」はまだ伸び率はまだわずかながら、今年の 5 月頃から徐々に増加しています。これまでデートは結婚を 前提とした行為でしたが、最近の調査でデートの目的を「自身の幸せのため」(50%)と回答した人が「将来の安定のた め」(31%)、「孤独が嫌だから」(24%)を大幅に上回り、デートとそのものがより自由でカジュアルな行動に変化している 様子がうかがえます。 

 

●面白さ、清潔感、主張の明確さがアピールポイントに 

相手のプロフィールを読む際、メンバーが最も重視したのはユーモアのセンスでした。またすべてのジェンダーに対してアンケー トを実施したところ、78%※2 が「求めていることがはっきりしている人」、そして「清潔感のある人」が好ましいと回答しました。 デート相手の候補に求めるものとして最も重要なものは何かという質問には、外見(56%)よりも誠実さ(79%)、敬 意(78%)、オープンマインドであること(61%)といった価値観に基づくものがより多くの票を集めました※3。 また、韓国では、昨年 4 月頃から「MBTI」の記載が増えました。「MBTI」とは、マイヤーズ=ブリックス・タイプ診断 

(Myers Briggs Type Indicator)の略称で、その人の認識、決定理由、対応などをもとに 16 タイプの性格に当て はめ診断する、自己申告型診断テストです。日本でも近年、プロフィールに「MBTI」の結果を記載する人が増え、今年 5 月には前年から 2.8 倍に増加するなど、韓国に追随する形で、自己表現の一つとして「MBTI」を活用する動きが見受け られました。

 

●社会問題へのスタンスがマッチの成否に影響 

独身者の 4 分の 3(75%)は、社会問題に関心があったり、何らかの取り組みをしているマッチ相手を求めているようで す※2。事実、今年は Tinder のメンバーの多くがウクライナを支持するために同国の国旗をプロフィールに加えており、ウクラ イナ国旗の絵文字が Tinder の絵文字トレンドトップ 10 にランク入りすることもありました。さらに、プロフィールの「興味・関 心」に「行動主義」や「選挙権」を追加している人も、2022 年にそれぞれ 84%、37%増加しました※1

 

●ノスタルジーを感じさせるコンテンツが大ヒット 

若者は 90 年代やゼロ年代のトレンドからインスピレーションを得ているようです。Tinder で最も急上昇した「興味・関心」 は 90 年代のアニメ、スニーカーなど、懐かしさを感じさせるものでした。ケイト・ブッシュが 1985 年にリリースした「Running  Up That Hill」は、人気ドラマで使用されたことをきっかけに、若者の間で再び人気に。Tinder のプロフィールに表示され た Spotify のアンセムトップ 10 にランク入りしたほどです※1。ここ数年、困難な時期を過ごしたメンバーは、スマホ以前の世 界が感じさせる懐かしい雰囲気に魅せられているようです。

 

●🚩(赤旗)の絵文字が流行った理由 

数年前には、心が害され、ストレスを感じる人間関係「トキシック・リレーションシップ」という言葉が話題になりました。しかし、 現代の若者は、「トキシック・リレーションシップ」に陥ることを自ら回避し、“デートの良し悪し”や“避けるべきもの”をしっかり 見分ける力があるようです。若者を対象に実施したアンケートでは、ほぼ 3分の2に当たる 66%がデート相手の良し悪し を見抜く自信があると回答しました※2。また、「今年プロフィールでよく使用された絵文字」のデータを見てみると、日本では 「🙅」、韓国では「❌」、グローバルでは「🚩」がよく使われています。これら 3つの絵文字は、それぞれの国において、「私 はこういう人が苦手です」「●●●な人、お断り!」という意味で使用されており、メンバーは自分が求めていない人物像に ついて、プロフィール上でハッキリ意思を表明することで、マッチ相手をよく精査している傾向が見られました。 

 

●リベンジ旅行の急増 

コロナ禍の 2 年が過ぎ、まだ制限が残る国もあるものの、人々はようやく外国旅行できるようになりました。Tinder内でも、18 歳から25歳のメンバーの月間「パスポート機能」利用回数が、平均で9倍に増加しています※5

人気上位の移動 先はロサンゼルス、ロンドン、パリです※1。 

 

●“水星逆行”が3 回起きた2022年、不確実な世界で星がマッチの指針に

喫煙の有無やペット、食事の好みに関する質問を除けば、星座は世界で最も自己紹介で使用された項目です。具体的 には、プロフィールに記載された数でいうと、「しし座」や「さそり座」、「かに座」が上位となっているほか、驚くべきことに、どの 星座においても最もマッチ率が高いのは同じ星座の相手でした※1。 

※1:2022年1月から2022年10月の間に集計されたTinderのメンバーの自己紹介に基づきます。

※2:イギリス、アメリカ、オーストラリア在住の18歳から24歳のメンバーを対象に実施されたTinderアプリ内アンケートに基づきます。データ集計期間は2022年10月18日から 2022 年10月28日。 

※3:Match Group International Wave Study 2022。データ集計期間は 2022年 4 月。

※4:データ集計期間は 2022 年 3 月から 2022 年 8 月。 

※5:パスポート機能利用資格を持った 18 歳から 25 歳までの Tinder メンバーが該当。