Tinderは、数ヶ月にわたりRAINN(Rape, Abuse & Incest National Network)*1 と連携し、監修を受けて検討した結果、深刻な攻撃やハラスメントの報告の扱いについて新しいアプローチを展開することとなりました。この新しい考え方は、サバイバー*2 が次に取るべき対応を主体的に決められることを基本とし、Tinderのメンバーサポートプログラムを継続的に進化させる際の基礎となります。当初の変更内容には、社内チームの継続的な教育、製品の改善、幅広いサバイバー向けリソースネットワークへのアクセス提供などがあります。
● RAINNの監修のもと誕生した新しいメンバーケアトレーニング
Tinderのカスタマーケアチームの担当者は全員、RAINNと共に開発した新しいトレーニングに参加しています。このトレーニングでは、サバイバーが性的暴力にどのように反応し、そうした体験をどのように説明するかについて理解を深めます。また、例え報告が曖昧に表現されていたとしても、解決すべき問題がどこにあるかを見分け、そうしたケースでどのようにトラウマインフォームドケアのアプローチを使って対応すればよいかを学びます。現在このトレーニングは、Tinderメンバーケアチームの新人研修に必須プログラムとして導入されています。
今回の変更についてさらに詳しく見る(クリックするとPDFのダウンロードが始まります)
● 報告の際の選択肢と透明性
多くのサバイバーはすぐに報告をしません。また、報告したとしても、Tinderからのフォローを希望する場合としない場合があります。今回のアプリのアップデートには、すぐには報告せず相手とのマッチを解除した後でも直接報告ができるようになったのに加え、報告に対して取られたアクションについてのフォロー情報を受け取るオプションが含まれ、メンバーが常に、主体的に選択できることを自覚できるようになっています。アプリの報告機能変更についてのより詳しい説明や操作画面は、こちらをご覧ください。(英語PDFのダウンロードが始まります)
● さまざまなサポートオプションへのアクセスを向上
報告がためらわれる場合には、Tinderのセーフティーセンターに用意されたさまざまなサポートオプションを利用できます。たとえばTinder専用のCrisis Text Line(メンバーは24時間365日利用可能・英語サイト)、Garbo*3 によるマッチした相手の経歴チェック(近日提供、米国のみ)などがあります。セーフティーセンター(英語サイト)は、アプリ上でどこからでもアクセスできるようになりました。必要なときはいつでも、タップひとつでサポートにアクセスすることができます。
「メンバーは、人生の最も繊細でデリケートな側面を私たちのサービスにゆだねています。私たちにはサービスのあらゆる場面でメンバーをサポートする責任があり、それはアプリの内外を問わず不快な体験をしたメンバーに対しても同じだと考えています」とTinderおよびMatch Groupの安全およびソーシャルアドボカシー担当VPのトレーシー・ブリーデンは言います。「RAINNと連携することで、トラウマインフォームドケアのアプローチをハラスメントや暴力的攻撃の影響を受けたメンバーのサポートに採り入れることができました」。
「トラウマインフォームドアプローチによるサポートを実践していくことで、Tinderは被害に遭った可能性のあるメンバーをサポートし、危険人物に対してよりすばやく透明性のある対応を取れるようになるでしょう」とRAINNコンサルティングサービス担当VPのクララ・キム氏は語ります。
今回の変更は、アプリをより安全で、誰もが参加できるコミュニティとするためにエキスパートと連携するTinderの取り組みの成果として実現しました。Tinderはこれらの変更を、被害防止と安全のための一連の強力な機能(日本語PDF)と一体で活用していきます。詳しくは、「Tinderが過去2年間で導入した業界をリードする10の安全機能」(同一日本語PDF)からご覧ください(クリックするとPDFのダウンロードが始まります)。